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杉本貞光 作陶展“生命でつくる陶”
信楽割山椒(五客)(一客高6.7 径14.8)

杉本貞光 作陶展“生命でつくる陶”
1996年3月14日(木)〜3月20日(水) 午前10時30分〜午後6時/会期中は無休

杉本貞光さんは、やきものを"生命(いのち)でつくる″。

それを京都は大徳寺の立花大亀老師から学んだ。老師は25年間にわたり、作り手の作為を排し、その物がなんのために存在しているのかを見極めて作陶するようにと教えた。だから器が語りかける。点(た)てる茶は美味しく、活ける花が引き立ち、料理も冴えてくる。
杉本さんの作品のいつも自然な肌合いが私は好きだ。素直に接することができるし、親しみやすく使いやすい。使うほど馴染み、自分の物になってくる。作品の中に作り手の心遣い、すなわち、その物のあるべき姿を無理なく受け取る事ができる。

おそらく、これまでの陶芸家としての半生でいろいろなご苦労があったに違いない。しかし、さまざまな紆余曲折が、物事の本質を見抜く限を養い、物作りにおいても、その器の存在の意味や役割をしっかりと引き出すことのできる力となって発揮されるのだ。作られる作品の一つ一つに生命をこめる。生命で作られた作品こそ、"土変じて陶となる″ のである。
酉福店主 青山益朗



杉本貞光 すぎもと・さだみつ
1935 東京に生まれる
1968 信楽山中に穴窯築窯
1974 京都・大徳寺立花大亀老師より御教導を賜り今日に至る 茶陶信楽の研究制作開始
1979 茶陶伊賀の研究制作開始
1981 長次郎風黒茶碗 光悦風赤茶碗の研究制作開始


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