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漆塗りをするに必要な素地には、漆の良く付く木材や竹、布、紙などのほかに陶磁、プラスチック、皮革などがある。挽き物(木工ロクロのくりもの)に合う材料としてトチ、ヒノキ、サクラ、カツラ、ブナ、セン、クリなどがある。
挽き物に使われる材料はあとから割れ、狂いがこないように乾燥を充分にさせます。板状または棒状に製材した材を桟積みにして数年天然乾燥させます。その材をある程度の形に荒挽きし人工乾燥により充分湿度を取りのぞき、あとから狂いがこないようにしてから仕上げます。
今回主に使用した栃の木の特長はケヤキやヒノキなどのように木の心材を使用するが栃の木は辺材(木の外側)の部分が多く材質的に良いが(心材は割れやすい)水分を多く含み厚板のまま使用すると腐りやすい。
- 材が適当にやわらかく作業しやすい。
- 製品になってから狂いが少なくねばりがあり、割れにくい。
- 素木で使用する場合でも色が白く表面が滑らかで感触は非常によい。
- 現在は非常に少ないがまれに直径2メートルくらいの大径木もある。
- 漆とよく合い塗りやすい。
- 木目にも変化があり縮み杢、かすり杢、玉杢、コブなどがあり特に摺漆で仕上げると木目がうきあがり美しく光る。
昔から挽物製品を作るのにもっとも適した材は栃の木であったと思われるが、現在非常に材が少なく入手がむずかしい。私たち山国に住む者でもほとんど見かけることがなくなったのが寂しいかぎりです。
製品を作るためには植林して200年程度かかりますが、ヒノキなどと同様に植林して銘木栃の木を後々まで残したいと思います。
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