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また、この高さ(というか低さ)にした理由はこうだ。東さんが友人宅で過ごしていたときに、ふとその友人がちゃぶ台の脚を折ってその上に酒やつまみやらをのせた。そうしたところ実に快適だったそうなのである。
「テーブルと椅子では、人数も限られるし、くつろげないから。この低いテーブルだったら何人でも車座になって囲めるしゆったりできるよね」
と東さんは言う。この一見無機質に見えるシルバーの台は、そんな生活臭い実体験から作られていた。
作品とその背景のギャップのようなものは他の作品からも感じられる。コンクリートの壁に掛かっているまことに詩的なタイトルの「カナブンの見たもの‥…草」もそうだ。作品は「現代アート」そのものに見える(「現代アート」の定義は人それぞれだと思うのでここでは言及しない)。
しかし、このタイトルから考えると上記のテーブルのような実体験が封じ込められていることは間違いない。
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