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何を作っているときが楽しいか聞いてみた。
「強いていえば、スプーンなんかは楽しいですね。自分で形を決められますから。
ただ、ものすごい手間がかかるんです。手間だけでいったら、1本数万円の値段をつけても合わないでしょう。それじゃあ売れないから、10分の1ぐらいの値段にしています。
だから、とても追加注文には応じられません。現品限りということでお願いしています」

漆絵椀 |
山本さんは西伊豆に住んでいる。気候は温暖だが風が強いのだそうだ。
「ぼくの家は古い二階家なので揺れますよ」
という。今日もその家で、山本さんは自然の流れに逆らわずに、漆器を作っているだろう。
文: 岡崎 保
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