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朱塗四方向付
Vol.10 「鈴木睦美作・梅碗」




私は漆器を本当に多く作った。全部使う為の器である。今でも何を作りたいかを迷った事がなく、木地のもととなる木の固まりを見ればすぐに作りたい形が頭に思い浮かぶ。
 
良い器は今から5000年前の器でも生き生きとしていて暖かく、そのものが作られた時代と場所がすぐに解る。私の仕事もそのようにして文化の中で残る器が作れればと思っている。

私は京都に生まれ育ち、この土地の洗練された文化から多くのことを学んだ。だから自分の背景にいつも京都を意識しているし、いつも京都で一番良い仕事をしたいと思っている。

この梅碗は京都の真中でしか生まれない、また私でしか作れない器である。 お茶事の夜咄しのろうそくの灯かりに梅の花が浮かぶことを想像して仕上げた一閑の仕事だが、私以上にエネルギーのあるフランス料理屋の女性が買って下さった。また、京都の老舗の料理屋からも注文があった。使う側も作る側もエネルギーをいただける器である。

鈴木 睦美


鈴木睦美 略歴
主な国内個展
1975年 京都高島屋(以降78・83・86・88・91・94・2000年)
1995年 銀座和光ギャラリー(以降95・97・2000年)
1996年 南青山酉福(以降98・99・2000年)
2000年 「うつわをみる」展出品
(東京国立近代美術館)
2001年 「京都の工芸」展出品
(東京・京都国立近代美術館)
主な海外展示及び展覧会

ストックホルム国立東洋博物館
コペンハーゲン王立工芸博物館
ブリュッセル王立歴史博物館
ケルン市立東洋博物館
シッツトガルト州立リンデン博物館
ロンドン ヴィクトリア&アルバート博物館
台北市立美術館
オックスフォードアシュモリアン博物館
フランクフルト工芸博物館
サンフランシスコ東洋博物館
ジゼルクローエギャラリー(ブリュッセル)
E&Gフランケルギャラリー(ニューヨーク)
メトロポリタン博物館
メキシコシティー現代文化センター
ハンメリンナ美術館
ほか

作品収蔵
ニューヨークメトロポリタン博物館
ニューヨーク近代美術館
サンフランシスコ東洋博物館
ロンドン ヴィクトリア&アルバート博物館
ストックホルム国立東洋博物館
宮内庁
ほか10の博物館

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