| 北國新聞 2002年11月27日付
祭りに繰り出す山や鉾、屋台などの修理はお任せ下さい―。輪島市は28日、国民宿舎輪島荘で始まる「全国山・鉾・屋台保存連合会」の木漆部門研修会で、日本に誇る輪島の高い漆工技術をアピールする。漆器修理も手掛ける輪島塗の新拠点「工房長屋」の着工を控え、新たな需要開拓に乗り出す考えだ。
全国山・鉾・屋台保存連合会は1979(昭和54)年に設立、祇園祭山鉾連合会(京都)や高山屋台保存会(岐阜)、秩父祭保存委員会(埼玉)など、国の重要民俗文化財に指定される屋台等を持つ19団体で構成している。
これに伴い、結成された祭屋台等製作修理技術者会はことし7月、国の選定保存技術の認定を受けた。このうち木漆部門研修会が27日に高山市で、28、29日には輪島市で開かれる。
輪島市では今年度の目玉事業として、輪島塗の展示・即売や製作体験、修理コーナーなどを持つ「工房長屋」の建設に近く着手する。漆器ばかりでなく全国の重文級の修復にも対応できるよう、これまでに市内の漆器職人を集めて修理技術者研修会を開くなど、ノウハウの蓄積に努めてきた。
今回の研修会には同保存連の重文を扱う技術者40人が集う。この席では、同市漆器観光課主幹島口慶一氏が漆芸技術の概論、技術について講義する。
同市では、全国的な景気低迷で輪島塗の売り上げ不振が続いている。全国の重文まで間口を広げることについて、市漆器観光課は「漆器産地としてのパワーが試されている。先人が磨きあげた技術を生かし、新たな需要を掘り起こしたい」としている。
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