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千葉の獅子に石川の技
加賀獅子頭と美川仏壇 150年前の作、修復

北國新聞 2002年12月17日付

幕末から150年余使われて傷みが目立ってきた千葉県木更津市の夫婦(めおと)獅子頭に、加賀獅子頭と美川仏壇の技で修理が施されることになった。地元の獅子舞保存会が関東地区で修理業者を探したものの、満足の行く業者が見つからず、加賀百万石の伝統工芸技術に白羽の矢が立ち、依頼が舞い込んだ。来年5月、同市などで開催の全国植樹祭にご臨席される天皇皇后両陛下の前で、加賀百万石の技でよみがえった獅子舞が披露される。

夫婦獅子頭は千葉県木更津市桜井片町町会が所有する「黒獅子」でヒノキ製、雄獅子が幅120センチ、高さ90センチ、奥行き80センチ、雌獅子が幅120センチ、高さ80センチ、奥行き80センチで重量は35キロ。元々、漁師町であった同地で1848(嘉永元)年に制作されて以来、「大漁祈願」のため舞ってきたと伝わる。

しかし、長年の傷みが所々に目立ちだし、今年9月に中国・北京での日中国交正常化30年の行事では、まゆや巻き毛の一部が欠けたまま舞ったため「せっかくの伝統の獅子頭がかわいそう」などの指摘が上がった。このため、桜井獅子舞保存会が本格的な修理を施し、来春の全国植樹祭で、生まれ変わった夫婦獅子を天覧に供しようということになった。

獅子頭は両方とも何度も補修されてきたが、最近、漆ではない化学塗料を使ったことから、かえって保存状態を悪くした経緯がある。千葉県や東京で業者を探したが、「工程が簡単過ぎて満足できない」(鶴岡清次同保存会副会長)と、千葉県の勧めもあり、鶴岡さんが直接、加賀獅子頭では鶴来町八幡町の知田工房に知田清雲さん(69)、善博さん(40)親子を、美川仏壇では美川町新町の北島仏壇店に北島与八郎さん(70)、昭浩さん(37)親子を訪ねた。

鶴岡さんは、「日本一の大獅子頭を手掛けた知田さんの技と、何回も何回の漆を重ね塗りする美川仏壇の北島さんの技にほれ込んだ」と話し、出来上がりを楽しみにしている。知田さんらは、来年4月下旬の納品を目指している。


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