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彼女たちの間では10日ほど前から、打ち合わせの電話やFAXが頻繁に飛び交った。
約束の時間にはメニューはもちろん、下ごしらえ、ワインからテーブルセンターまで準備万端相整い、スタッフたじたじとなる。
窓辺に並べられたぐい呑みには色あざやかなパンジーが可憐。 まず軽くジャブ
を放つ。
みんなが野菜を持ち寄ったビーフシチュー。
たこのマリネと、大小どっちの器にするかでもめた。
「ねえ、ここ空いちゃうんだけど、ブロッコリーでお肉を上げ底にしちゃう ?」
「パンは波形に切ったほうがよくない?」
「じゃあ、カマンベールは?」
「待って待って、ここに野菜スティック置かなくちゃ」
「これ、お庭の椿、どうかしら?」
「ナプキン、どうたたむ?」
「無地より柄があったほうが締まるんじゃない?」
「私たち、カラースクール行ってるのに、役立たないね」
「湯気もうもうじゃ、撮れないんじゃない?」
「どうやって盛りつける?」
「ねじりながらやると、クターっと広がらないわよ」
「私できない。あなたやって」
「あれ、なかった、トンク。傷つけないやつ」
「持ってきた、持ってきた」
「上品すぎない?」
「すごーい。食べるのもったいない」
「きれい!」
「これのレシピなんて、ないわよね」
「あるわけないじゃない」
(片口にはいっているのは牛乳だ!)
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