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「おいしい ?」と聞かれても「うー、うー」とうなずくだけの人もいる。のべつ口に食べ物が入っているから、しゃべれないのだ。
「ふだん漆器を使いますか ?」と聞いてみる。
多分だめだろうなと思っていると、意外にも久留島さんが、よく使うという。でも、さらに聞くと、お母様が金沢の出身で、家に輪島塗などがいろいろあるらしい。
「一人暮らしなら使わないと思います」
という言葉にがっくり。
そこへ遅れていたパスカルさんがやっと到着。漆の話に加わってくれた。川崎さんが、
「漆器をアレンジして使うのは、外国人のほうがうまいんじゃないかしら」
と水を向けたのだ。
「そうかなあ。私は毎日使うけど」
一同、「えー、すごーい !」と感嘆の声をあげる。どっちが日本人かわからない。
「そんなにたくさん持っているわけでははないです。10個くらい。自然なところが好きです。中がどうなっているかはわからない。でも、木という感じがします。
いま和食、洋食半々ですが、洋食でも漆器を使います。ナイフやフォークは使いません。箸を使っています。
漆器はめんどくさいところもあります。だから、傷が目立たないようなものを買います。
そして、これはもう惜しげなく使ってもいいと思うものは毎日使います。高価なものは、何かあったときに出して使います。
もしベルギーに漆器を持っていったら、すごく高級なイメージだと思いますね」
最後を外国人のパスカルさんにきれいにまとめてもらったという感じである。
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