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機関誌「日本漆工」を発行し、毎年「日本文化を担う・漆の美展」を主催している日本漆工協会では、一般向けの漆の講習会も開いている。日比谷線の八丁堀駅から歩いて1分と交通は至便。指導は協会専務理事の丸山高志さんと、若い西川雅典さんの二人。取材にうかがった日は七人の生徒さんが思い思いの方法で制作に励んでいたが、みなさん、かなりレベルが高そうだ。
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丸山高志さん |
講習会がスタートしたのは、丸山さんが漆のテキスト「やさしく身につく漆のはなし」を出版したことがきっかけだった。このテキストは、漆は誰にでも簡単にできるという立場から編集されていて、道具なども、乾燥させる風呂はダンボール箱で大丈夫、刷毛などなくても綿でいいと、徹底している。本を出すに際しては、実際に素人の人を集め、この方法でできるかどうか試した上で本にしたのである。
ところが、その本が出た後も、またやりたいという申し込みが後を絶たず、それならということで講習会という形になったのだそうだ。
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西川雅典さん |
「釣りはフナに始まりフナに終わるといわれますね。漆では摺漆(すりうるし)に始まり摺漆に終わるんです。木に漆を塗りたいなと思って最初にやるのが摺漆です。それから段々加飾などの世界に入っていくわけですが、やっぱり木の肌を生かすところに戻るんです。結局、人間の手が加わったものより、自然の木目のほうが最高ですから。摺漆だけなら、1年もやれば完全にマスターできます」
何も知らない人が、講習会に参加して最初にやるのは、手板に摺漆を塗ることである。漆は、塗ったときは真っ黒になるが、次第に透明になる。手板をいつもそばに置いておけば、いつ透明度が出るかなど一目瞭然にわかる。さらに、箸などの小物を塗るのも習慣づけられる。プロは使い残しの漆は決して捨てない。杯などに溜めておく。ところが素人は平気で捨ててしまう。箸などの小物を常にそばに置いて、漆が余ったら塗る習慣をつけさせるのである。数多く塗ることも大切なのだ。
さて、生徒さん一人一人にお話をうかがったので、紹介しよう。
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 授業風景 |
 鈴木さんを指導する西川先生 |
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