海外コラム「パリの街角から」

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51)10回目を迎えたパリ・プラージュ

50)現代造形ジャン・コプ展

49)ココ・シャネルの青春時代とムーラン

48)百貨店ギャラリー・ラファイエットのアート・ショーウインドー

47)サン・シュルピス陶芸市

46)エクーアン・ルネッサンス美術館

45)中華系日本レストランの店名と看板

44)パリ 長江重和展

43)ロンドン コレクト 2011

42)フード・デザイン展

41)花粉症に効果てきめんのモロッコ風ミントティー

40)全国工芸の日

39)ようやくコンビニ時代に入ったパリ

38)私が夢見る( je rêve ! )展

37)パリ農業国際見本市

36)犬糞が減ってきれいになったパリの歩道

35)メゾン&オブジェ見本市

34)楽と漆展

33)ホームレスの若いカップル

32)パリのクリスマスの民芸品

31)セーブル陶芸都市 現代フランスのシーン

30)競馬・凱旋門賞の帽子ファッション

29)パリの岸映子展

28)装飾アート美術館 現代陶芸展

27)フランスの食品安全ラベル

26)パリ 秋の現代陶芸周遊

25)陶芸国際アカデミーAIC展

24)ブキニストの風雪

23)原始アートの髪飾り

22)彫刻家ロダンのセーブル磁器

21)自転車ツール・ド・フランスの楽しみ方

20)移民あれこれ

19)第2回セーブル国際陶芸ビエンナーレとセーブル陶芸都市の誕生

18)ロンドン ヴィクトリア・アルバート 美術館の陶器展示

17)パリの日本の花

16)ロンドン コレクト

15)気ままな紙展

14)シャンゼリゼの落ち衣拾い

13)フランスの山羊文化

12)アメリカ人によるメイド・イン・フランス

11)ドイツ ハイデルベルグの目抜き通り ハウプトストラッセのショーウインドー

10)ドイツ ハイデルベルグのギャラリー・マリアンヌ・ヘラーでの酉福ギャラリー展

9)今、フランスのテレビが面白い

8)黄金のダリとガラの宝石展

7)ギャラリー・エレーヌ・ポレー

6)シャンゼリゼでの年越し

5)二村よしみ展

4)ベリーの土のマジック展

3)郵便局の大変貌

2)パリ国立装飾美術館

1)無料レストラン

10回目を迎えたパリ・プラージュ(Paris Plage)
    会場:セーヌ川右岸、パリ市庁広場、ヴィレット・ドック(Bassin de la Villette)
    期間:2011年7月21日〜8月21日
    場所:Paris France

ポン・デ・ザール橋の愛の南京錠と
パリ・プラージュ

パリ・プラージュ風景

人気の砂浜

無料マッサージ

シャワー
 普段はパリ中心部を抜けるバイパスとなっているセーヌ川右岸(ポンヌフ橋からポン・ド・スリー橋の間)を夏季の1か月間、浜辺にするパリ・プラージュは、早いもので10年目となった。毎年、趣向のあれこれを眺めながらの散策を楽しんでいるが、すっかりパリの夏の風物詩に定着した。外人観光客が増え、今年は来訪者の四分の一くらいに達している。会場はセーヌ川河畔とヴィレット・ドックに加えて、第3の会場としてパリ市庁舎広場も砂浜で埋まった。

 パリ市は「あらゆる世代、社会階層と文化が出会う場所」をうたい文句にしているが、確かに幼児から熟年まで、あらゆる人種が入り混じっている。警備員が多いせいもあってシャンゼリゼ通りやポンピドゥー・センター周辺よりも治安がよく、旅行者でもスリや置き引きの危険度が少なく、ノートルダム大聖堂などセーヌ川沿いの古き良きパリを堪能することができる。パリ・プラージュを訪れる度に、パリの都市造りの上手さとアイデアに感心する。

  メイン会場のセーヌ右岸の風景と撮ろうとルーブル宮殿と学士院を結ぶポン・デ・ザール橋に寄ってみると、恋人同士が永遠の愛を約束する南京錠が随分と増えている。イタリアの小説に影響された流行で、一時は景観を害するとして廃棄されたが、黙認されるようになったのだろう。

 場内に入って見ると、要望が多いせいなのか、ビーチパラソルとチェア付きのビーチが増えていた。植木鉢には、ナイル川のパピルスも混ざるようになっていた。10分間無料がうたい文句のマッサージが初登場している。1日中、無料でマッサージをして、どうやって稼ぐのか、いつも不思議に感じるが、店の宣伝を兼ねると同時に、1ユーロから数ユーロのチップが稼げるのだろう。

 パリ・プラージュは子供たちにとっては天国で、親にとっても遠出をせずに海水浴気分を味あわせることができるから、家族連れでにぎわうのも当然である。定番となったパリ水道局設置のシャワー・コーナーでは、子供に混ざって大人まで歓声をあげている。子供達が列をなしている風船細工は1ユーロを払うと、希望の動物に仕上げてくれる。大道芸人はマイケル・ジャクソンの踊りが目下の流行のようだ。鉄球をマトの近くに寄せる南仏生まれのペタンク・ゲームはペタンク振興協会の運営で、併設するカフェの経営で収益をあげている。アコーデオン演奏で男女が踊るレトロ調のバル(舞踏会)は、かっては若い男女が出会うお見合いの場でもあった。セーヌ川で釣りができるコーナーも健在で、じっと見ていると小ぶりのうなぎや鯉科のガルドンが釣れている。

 第2会場のヴィレット運河ドックは、観光客が少なく、移民系の子供たちなど周辺の住民が主体で、セーヌ河畔とは違った雰囲気となっている。熟年グループがバルではなく、アメリカン・フォークダンスに興じていた。かっては船の荷揚げ場だった広いドックで、カヌーやボートを漕げるのが人気で、順番待ちの行列ができていた。


ペタンク
伝統バル(舞踏会)

風船細工
ヴィレット運河ドックのパリ・プラージュ

フォークダンス
カヌー

廣畠輝治 略歴


「広畠輝治の邪馬台国吉備・狗奴国大和説」
1948年1月、横浜に生まれる
1980年から在仏ジャーナリスト
1988年にプレス・ヒロハタ社設立
主に日経新聞社グループと電通向けに記事・レポート配信とコーディネート
やきものネット・パリ通信員
2002年4月、「邪馬台国 岡山・吉備説から見る古代日本の成立」(制作‐コエランス酉福ギャラリー、発行‐神無書房)を出版
2009年1月、「邪馬台国吉備説 神話編」(制作‐酉福ギャラリー、発行‐神無書房)を出版
ブログ:「広畠輝治の邪馬台国吉備・狗奴国大和説」
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