鋳込みが私の稼業です
私は、愛知県瀬戸市で祖父の代からの窯屋に生まれました。家業は型による大量生産の皿小鉢の「ねこなし皿」をつくっていました。「ねこなし皿」とは家族総出で寝る時間もないほど作ってもなかなか暮らせない安い品のことで、そんな量産の窯元で育ちました。
窯業高校を卒業し、専攻科を修了し、あたりまえのように家業を縦ぐことになって、どこか渋々やっている気持ちに気がつきました。祖父の代からの石膏型に鋳込む磁器の食器が、薄くて歪みの無いことだけを目指していることに対しての抵抗感なのだと気がつきました。焼いて歪んだり曲がったりしやすいのが磁器の特徴なんだから、それをプラスの方向に活かすことができないか、と考えはじめたのです。はじめて家業のかたわら、自分だけのやきものつくりがはじまりました。
私の家業である鋳込みの作陶テクニックについて、月刊やきものネットで連載しています。ぜひお読みください。 |