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中山製陶のコーヒーカップ原画について

 中山製陶所社長の中山保夫さんは、岐阜県多治見市で40年間に渡り、洋食器(中でもカップ類)の研究・開発・生産に取り組んできた。

その中でも、特に注目すべきは、転写技法における制作過程のオリジナリティである。
  現在、内外のブランドを問わず、洋食器のほとんどの絵付けは、シルクスクリーンという転写技法を用いることで、品質の一定化と量産に成功している。通常この転写とは、紙面上に、製品の形状と絵柄のデザインを設計し、それを原画とする。次に、この原画を基に、シルクスクリーンという簡単に言えばシールのようなものを作り、それを食器の生地に貼り付けて焼成すると、絵柄が生地に焼きつけられるという技法である。

ところが、中山製陶所は、シルクスクリーン原画制作の段階で、独特な方法をとってきた。 原画を紙面上にではなく、実際に製品になるコーヒーカップの生地に、絵付けしてしまうのである。それもすべて職人の手描きである。こうしてできた雛型を、原画作品と呼んでいる。そして、これを基に転写シールが起こされるのである。

中山は、紙面上では正確にイメージされにくい部分を、実際にコーヒーカップという立体に描くことで、自分たちの作りたい製品の全体像をより具体的にし、完成度を高めていくのである。
 こうした工程をとっているメーカーは、他にはほとんど見られない。 これらの原画作品は、原画という目的で製作されているゆえに、この世に一品しかない貴重品である。


?ナカヤマ製陶所略歴

1960年 創業(中山製陶所)
1963年 ?香蘭社と提携
1965年 ?香蘭社と合併 ?蘭設立
1968年 ?中山製陶所設立
1971年 加工完成品発売開始
1979年 名古屋通産局長賞受賞
1980年 ボーンチャイナー生産発売
1985年 ?ナカヤマ設立(販売) 岐阜県知事賞受賞
1987年 ステムウェアー開発発売 
中小企業庁長官賞受賞
1988年 岐阜県知事賞受賞
1989年 岐阜県知事賞受賞
1990年 宮内庁へコーヒー碗皿受注納入 
日本産業デザイン振興会長賞受賞


社長履歴

1968年 ?中山製陶所 社長就任
1970年 多治見陶磁器工業協同組合理事 就任
1975年 多治見陶磁器工業協同組合理事長 就任
1976年 岐阜県陶磁器工業協同組合連合会 
意匠審査委員会副委員長 就任
1985年 ?ナカヤマ 社長就任






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